和名:ヒノキ |
所属:ヒノキ科 ヒノキ属 |


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学名:Chamaecyparis obtusa Sieb. et Zucc. |
特性:
常緑針葉高木で、樹幹は直立する。枝条は細く水平に開出し、卵形の樹冠を形成し、樹冠の先端は円形を呈する。但し、幼樹の樹冠は円錐形である。樹皮は赤褐色で、外面灰色をおびる。葉は鱗状で交互対生し、鈍頭をなし、上面は濃緑色である。
雌雄同株。球果はほとんど球形で、初め緑色であるが、熟して赤褐色を呈する。種子は卵形、または卵状楕円形で赤褐色を呈し、光沢がある。
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分布:
本州、四国、九州に産し、北限は福島県の北緯37゜10´である。南限は下屋久国有林の北緯およそ30゜15´である。
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用途:
材は建築材、器具材、機械材、土木用材、船舶材、車輌材、枕木など用途範囲が広い。樹皮は屋根葺材料、葉・樹幹から香油を採る。樹木は庭木、盆栽、生垣用となる。
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備考:
和名ヒノキは「火の木」の意味で、大昔の人がこの木をこすり合わせて火を出したことからきている。漢名の扁柏や桧をあてるのは正しくないという。「桧山そうどう」の桧は本種ではなく、アスナロの変種ヒノキアスナロである。
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開花時期: 4月 果実成熟期: 10月 |
写真上: 花
写真中: 葉
写真下: 堅果 |