はじめに
スーパーなどでパックや袋に入って、なにげなく売られているきのこですが、どのようにきのこが栽培されているか知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。そこでまず、きのこがどの様に栽培されているかについて紹介してみましょう。
きのこの菌糸
(シイタケ)
これがきのこの本体ともいうべき菌糸と呼ばれる細胞です。
この菌糸が集まって、きのこが出来る訳です。
まず、きのこの一生を簡単に説明しましょう。
原木栽培の流れ
ほだ場での収穫風景
十分に菌糸がまわったほだ木は、林内のほだ場とよばれるところに運ばれ、栽培されます。
シイタケが発生したほだ木
おもに、秋から春にかけシイタケが発生します。
菌床栽培
菌床栽培とは、おが粉(木粉、のこくず)に栄養剤(米ぬかやふすま)を加え、
水で含水率を調整した人工的な培地を使って栽培を行う方法です。スーパーなどの
店頭で売られているヒラタケ(しめじ)やエノキタケといったきのこは、ほとんど
この菌床栽培により栽培されたものです。最近では、シイタケも菌床ものが増えて
きています。
シイタケの菌床
この栽培方法では、重い原木を扱う必要がないので、比較的楽に作業が出来ます。また、室内で栽培するので、気候の影響を受けないことも特徴の一つです。
ブナシメジの菌床栽培
ブナシメジやヒラタケ、エノキタケなどは、シイタケと異なり瓶栽培が主流です。瓶栽培の方がオートメーション化が進んでいて、より集約的な栽培が行われています。
(福岡県大木町 きのこの里にて撮影)