大面積皆伐地(球磨地域)

熊本県球磨村を中心に、球磨川流域の複数の皆伐地で調査を行います。


写真左:熊本県球磨村の大面積皆伐地(95ha皆伐直後の空中写真)、写真右:皆伐4年後の様子


およそ2000年以降に、南九州を中心に発生している人工林の大面積皆伐とその後の植栽放棄の問題が、本格的に注目され始めました。この問題では、将来の林業資源の衰退や、災害発生の危険性などが指摘されており、皆伐後の速やかな森林再生が望まれています。特に、ニホンジカの個体数が増加した地域では、採食圧による植生遷移の中断もしくは後退も危惧されます。

そこで、2006年度からプロジェクト研究「大面積皆伐についてのガイドライン策定」をスタートさせ、当研究グループでも、シイ・カシ類を中心とした森林に回復する条件を明らかにし、大面積皆伐地における低コストで効率的な広葉樹導入方法の開発を目指すこととなりました。


主な研究成果

・ 香山雅純・前田勇平・田中 浩 (2009)
    「大面積皆伐地に植栽された苗木の生理特性」
    九州森林研究 62 (印刷中)

・ 香山雅純、前田勇平、岩船昌起、荒木眞岳、大谷達也、梶本卓也、田内裕之 (2008)
    「大面積皆伐地に植栽された苗木の成長」
    九州森林研究 61:79-82

・ 野宮治人、矢部恒晶、前田勇平 (2007)
    「大面積皆伐跡地の前生稚樹に対するニホンジカによる剥皮の特徴」
    九州森林研究 60:67-69

学会発表

・ 野宮治人、矢部恒晶 (2009)
    「ニホンジカ採食圧下における皆伐跡地の森林再生について -熊本県南部での事例-」
    日本森林学会大会学術講演要旨集、120:

・ 香山雅純、前田勇平、田中 浩 (2009)
    「大面積皆伐地に植栽された稚樹5樹種の成長」
    日本森林学会大会学術講演要旨集、120:

・ 野宮治人、矢部恒晶、前田勇平、廣石和昭、荒木眞岳、香山雅純、関伸一 (2008)
    「大面積皆伐跡地におけるニホンジカの利用頻度と前生稚樹に対する剥皮の特徴」
    日本森林学会大会学術講演要旨集、119:591

・ 香山雅純、前田勇平、田中 浩 (2008)
    「大面積皆伐地に植栽された苗木の生理特性」
    第64回日本森林学会九州支部研究発表会

・ 香山雅純、前田勇平、荒木眞岳、梶本卓也 (2007)
    「大面積皆伐地に植栽された広葉樹苗の成長」
    第63回日本森林学会九州支部研究発表会

・ 野宮治人、矢部恒晶、前田勇平 (2006)
    「大規模皆伐跡地における前生稚樹の成長とニホンジカの採食の影響」
    第62回日本森林学会九州支部研究発表会

その他

・ 野宮治人、矢部恒晶 (2008.10.28)
    「熊本県南域における人工林皆伐後の植生回復」(口頭発表)
    シンポジウム「持続的な木材生産と地域の森林再生」 くまもと県民交流館 パレア大ホールにて

・ 香山雅純、前田勇平 (2008)
    「大面積皆伐地での植栽事業」
    九州の森と林業86: 1-3

・ 矢部恒晶、野宮治人 (2008)
    「大面積皆伐跡地および周辺林内におけるニホンジカの利用頻度指標」
    平成19年度森林総合研究所九州支所年報第20号:16p

・ 野宮治人、矢部恒晶 (2007)
    「大面積皆伐後に残された広葉樹稚樹に対するニホンジカの剥皮の影響」
    平成18年度森林総合研究所九州支所年報第19号:8p


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