野生動物の年齢を調べる
 野生の哺乳類では歯のセメント質にできる年輪の数から正確な年齢を知ることができます。
 写真は10月に死亡したニホンジカです。1番目の年輪は満1才の冬に形成されることが分かっていますので,順次足していって満4才(4才4〜5ケ月)と査定します。


 ある地域からたくさんの歯を集めて年齢を調べると年齢構成図ができます。これからその地域の動物の生存率や死亡率を推定することができます。

 歯と同時に繁殖状況を調べると,性成熟(初産年齢)や成熟個体の繁殖率を知ることができます。
 図のような年齢別の繁殖率も個体数の増減を予測する重要な指標となります。

 これらのデータを基に数理モデルをつくり,個体数や年齢構成の変化を予測します。

 このような成果は,野生動物の保護や野生動物による農林業被害の防除などに役立てることができます。